表具職人育成への思い

 店主 あいさつ(三代目 1961年 生)

もし私が誰かに 「職人になるにはどれほどの期間が必要ですか?」と尋ねられると 必ず「最低10 年は必要でしょう」と答えるでしょう!

しかし 私が職人を育てようと思えば 実は短期で技術習得は可能なのです。
何故なら それは 職人になるには 10 年の技術より 10 年の経験が必要だからなのです。

襖や障子の張替の材料は 最近はホームセンターで売っています。もちろん私どもプロが扱う材料とは 品質も全く違うものですが ただ襖を張り替えるだけならば 仕上がりはともかく素人さんでも出来る事でしょう。

しかし 私ども表具師の仕事はお医者さんと同じです。比較的健康で症状の軽い人ならドラッグストアの薬でもある程度対処できるでしょうが 重症の場合は専門の医師でなければ治療することはできません。

同様に 襖や障子も症状はその家によって様々です。特に襖や障子などの建具は きれいに張れてもうまく可動しなくては意味がないものです。なかには襖の組子がなく修繕だけでは済まないもの 家の鴨居や敷居が悪く調整が必要なもの 新調しなければならないものもあるでしょう。

開業すると 今までにない様々な症状の患者さん(建具)に遭遇することが度々あります。その都度患者さんから得るもの(経験)が新しい技術となり良いお医者さん(職人)として成長して行くわけです。

昔から職人は「見て覚えろ」と言われてきましたが 苦労して長年の経験から得たものは 簡単に教えたくないというのが本音なのです。

当店は 創業67 年を迎え そこから得た経験や技術・ノウハウには自信を持っております。

これらを「見て覚えろ」ではなく 惜しむことなくあなたにお伝えすれば・・・
10年もの歳月をかけなくとも 短期習得が可能となるわけです。

※ 最近 高収入 独自の工法で短期開業 職人になれると宣伝し FC 加盟者を募るところがあるようですが 実際には 加盟者とのトラブルが多発しているようです。 数日間の研修では 比較的状態の良い襖などを簡素化した手抜き工法と思えるような張替指導を行い これなら自分にも出来ると錯覚させるような研修が行われているようです。

開業するには 紙の知識や鋸 鉋 鑿を使いこなし 襖新調まで出来なくては 生涯の仕事には成り得ません。出来ない事は近くの表具店に依頼するようでは 信用や利益も得られないでしょう。 知らずに加盟した方もそうですが 手抜き施工で一番迷惑を被るのはお客様です。わずか数日間の講習で お客様に喜んで頂ける仕事は決して出来ません。

同じ表具の仕事に携わる私としては非常に嘆かわしい事でこういった状況を表具師として黙って見ているわけにはいきません。また 後継者がいなくて閉店していく同業者を多く見るにつれこの業界の未来に危機感を覚えたのも一因となり

しっかりとした技術を持った職人を育成しなければ!
という使命感に駆られ 職人になるための講習を始めました。

開業したものの仕事が取れない・・・といった状況にならないよう 営業・販促方法も67年の経験とノウハウからきっちりお教えします。これからは職人不足となり 本物の技術を身に付ければ 必ず利益を上げる事が可能です。

※ 当店の講習には以前 襖事業のフランチャイズに加盟していた方が多数来られます。月に100万の売上がある時があっても 多額の広告費や他のコストを引くと忙しいだけで収入は少なく 中には 契約終了まで 他のアルバイトをしながらロイヤリティーを支払っていた方もいました。しかしこの仕事は 本物の技術と販売促進を学べば必ず成功すると気付き 今では 売上(コスト共)も安定し自信をもって活躍しています。

本物の伝統技術を受け継ぐ 職人を目指しましょう!